上の娘がお母さんが癌だと知らされた時
私たちは3人家族で、とても仲がいい家族。
私が東京に上京してからは、お母さんとさらに仲良くなったと思う。
家族でありながら、友達感覚で相談することもあった。
年頃ながらも、東京に上京してからは妹と2年くらい2人暮らしをしていた。
大きな喧嘩もよくしたし、一方的に私が責めることもよくあった。
それでも妹は黙って、次の日には仲直りしていた。
お母さんはよく「出かける前に喧嘩しても、必ず仲直りしてから出かけなさい。」と言っていた。
だから、喧嘩しても出かける前にどちらかが謝るって習慣がついていた。
お互いを思いやることを教えてくれたお母さんだったからこそ、いろんな苦しい状況も家族で乗り越えることができたのだと思う。
それに楽しい事や嬉しい話しを、離れていながらも共有していた。
そんな強くて優しいお母さんと、他人思いの心が広い妹が家族にいて、私は幸せ者で、そんな家族が大好きで、ずっとそんな日が普通に続くと思っていた。
お母さんの病気については、妹から聞いた。
乳がんについて、ガンのステージについて全く無知な私。
妹が調べたことを説明され、頷いて聞くだけだった。
お母さんなら大丈夫だろうって心の中で思った。
でも、本当は考えちゃいけないシチュエーションも同時に頭にはよぎった。
『妹と二人になること。』
でも、お母さんにも妹にもそんなことは口に出来ず、心に中で葛藤していた。
お母さんから状態を聞くまでは、病院で話を聞くまでは、考えないようにしていた。
考えれば考えるだけ、悲しみに落ちる私がいたからだった。
この当時の私は転職活動しながら、バイトをしていた。
すごいストレスを感じていたし、そのことをお母さんにも相談していた。
恐らく、気を使ったお母さんは私には直接言わなかったのかもしれない。
数週間後に実家に帰る話をしていた。
その時にお母さんを見て、話を聞いてそれから考えようって決めた。