手術前検査の日
2012年3月2日
仕事を休んで朝から病院に行った。
今まで体調が悪くても仕事を休むことがなかったから、この時ばかりは本当に嫌だった。
そして、あの先生に会うのも。
手術をする前にいろんな検査をする事になり、朝からいろんな機械を使った検査を受けた。
人間ドックの時に受けたマンモグラフィもあった。
淡々と検査を受け、次はなんの検査をされているのか分からず、大きな機械の中に入れられた。
毎日寝たか、寝てないか分からないような日々だったからか、機械の中で寝てしまった(^^)
気づいたら夢と現実の狭間で、なぜか笑って目が覚めた(笑)
『なんで笑える夢なんか見たんだろう?』
リラックスしてるとは思えないのに…
それから、血液検査。
注射をさされた所が痛い。
一人で行く病院なのに、悲しい気持ちも、なんにも感じなかった。
凄い不思議な感覚で、ボーっとしているうちに、先生の部屋に呼ばれた。
生きるか死ぬかって言われてるのに、「次は5日後にMRIの検査をします。」だって。
検査する間隔がこんなに空いても大丈夫なら、生きるか死ぬかなんて言わなく良かったじゃん。
そう心の中で叫んだ。
その夜は、最後のバイトの日。
居酒屋でバイトしていたが、体の事を考えたら辞めるしかない。
本当は、『楽しいから50歳まで働かせてください!』って始めたのに、今日で最後。
辞める時は病気の事は言わなかった。
でも、そしたらなんて言って辞める話しを切り出したのだろうか?
はぁ〜嘘ついて辞めてるから覚えてない。
嘘はだめだね。
そもそもなぜバイトしたかと言うと…
学生の時から一度もバイトをしたことがなく、美容師になり、本業だけをしてきた。
娘達の話しを聞いているうちに、楽しそうだし、死ぬ前に一度経験したいと思って始めた。
そもそも若くもないのに、後悔はしたくないと無理をしすぎたのかもしれない。